【華歌(ハナウタ)アッシュ】は志貴ヒイロの管理するブログサイトです。
創作小説をまったり載せて行きたいと思います。更新はめっちゃ不定期です。いつ更新するかわかりません。インスピレーションがビビビなときはいっぱい更新します。
そんな気侭サイトですが、楽しんでいただけると幸いです。うへ。
*印はBL注意。解らない人や嫌いな人は読まないほうがいいですー。
☆シリーズ物☆
ガラスに映る空の青*(連載中)
序奏 / 第一番 / 第二番 / 第三番 / 第四番 / 第五番 / 第六番 / 第七番 / 第八番
アッシュカフェ(完結)
序章 / 第一章 / 第二章 / 第三章 / 第四章 / 第五章 / 第六章 / 第七章 / 第八章 / 第九章 / 終章
☆短編☆
アンダンテ* / 夢の話* / きいろ / スウィートレッスン
音楽と一緒にお題5
☆イメージイラスト☆
外崎司信(アンダンテ) / 千暁(アッシュカフェ)
☆リンクしてくださる方へ☆
バナー。直リン推奨。たまーに絵が変わりますよ。
↓追記から詳しい説明↓
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(創作シリーズ:BL。知らない人や分からない人はご注意。)
身が竦む。恐怖からじゃ、ない。どうして、こんなに鳥肌が立つのかもわからない。……わからない。
「……答えてくれる?」
斉藤は余裕の笑みを貼り付けたままだ。負けている、と思った。俺は、こいつに。
「妹は、居る。………それだけだ」
「そう」
それで全て判った、とでも言う様に、斉藤は満足そうな顔を見せて歩き出した。階段へと続く扉に向かって。俺に背を向けて。
「………あぁ」
何かを思い出したように、斉藤は振り返った。その目に射抜かれるような気がして、びくん、と肩が震えた。斉藤は、そのまま、笑ったまま、至極冷静な声で言った。
「陸を陥れようとしてるなら、俺が赦さないから。…それだけっ」
ぴぃん、と、張り詰めた…気がした。そいつはそのまま扉を開いて、扉の向こうへ消えた。俺はそれを充分に見送ってから、…ぺたん、とその場に座り込んだ。
しばらくは、その場に縫い付けられたように――動くことは、出来なかった。
俺は、一体何を望んでいるんだろう。零緒のフリまでして、こんな思いまでして。
何が、欲しいんだろう。
………あいつが? 嘘に塗り固められた、この体と心は。意味もわからず強く強く惹き付けられる。何なんだろう、この気分は。この、気持ちは。
沢山の感情が入り混じって流れて廻って滴ってぐちゃぐちゃにかき混ぜられて、そして。
優しい手が、俺を撫ぜてくれるのを。
知っているんだ、俺は。
〈第九番へ〉
ガラスに映る空の青 | trackback(0) | comment(0) |
(創作シリーズ:BL。知らない人や分からない人はご注意。)
「随分と猫を被ってたみたいだね」
斉藤は、胡散臭い笑みを貼り付けたまま俺に笑いかける。…余裕さでは、斉藤のほうが何枚も上手だ。俺のは、脆くて、脆すぎて、突かれれば直ぐにでも壊れてしまうだろう。余裕ぶるほど大変なことは無い。
「さぁ、じゃぁ早速答えてもらおうかな。まずは、ひとつめ」
頷いた。
「キミは、なんでわざわざ公衆トイレで学ランになんか着替えたのか。着替えるのなんか、家に帰ってからでもいいだろう? これは俺の予想だけど、……陸が居るのを知ってて、わざとおびき寄せた。…なんてのは、どうかな」
核心、だ。唇を噛む。こいつは、きっと全部気付いてる。斉藤は、腕を組み、さっきとは違う、真剣な眼で俺を真っ直ぐ見据えている。真実を求める、眼。鋭い眼。この瞳からは、……きっと、逃れられない。
「…そう取ってくれて、構わない」
「そう? じゃぁ、ふたつめ。ひとつめを仮定にするとして、話を進めようか。キミが陸をおびき寄せたのは何のためか。どういう感情だかは知らないけど、興味を持ったことは確かだ。興味を持って、そして、おびき寄せて、近づいた。そうすると、キミは何故陸に興味を持ったのか。いや、言い方を変えたほうがいいかな。この学校に来てそんなに間もない時点で、こんなに特殊な方法であいつに近づくほど、強い興味を持つ時間があったか? ……その答えは、こうだ。キミはもっと前から妹ちゃんと入れ替わってて、その間に陸に強い興味を抱いた。」
首肯。
「そうなると、もっと考えを進めることができる。もっと、深いところまで」
斉藤はそこで一旦口を止めると、ポケットをまさぐり、タバコとライターを取り出した。そのうちの一本を咥えて、火をつけて、吸う。そうして、長く長く煙を吐き出した。
「…不良」
「悪いね、煙苦手?」
「そういう意味じゃない」
言うと、斉藤は今までにないほどふっと優しい笑みを浮かべた。その笑みに、一瞬だけ怯む。斉藤は、少ししか吸っていないそれを、どこから取り出したのか携帯灰皿に押し付けて、仕舞った。再び口を開く。
「そこまで考えちゃうと、もっといろんな予測を立てることが出来る。……例えば、ストーカーは実在するのか? ………とか。」
びくり、と身が竦んだ。斉藤はそれを横目で見て、俯いた。
そして。
「妹なんて、実在するのか? ……とか。」
〈第八番へ〉
ガラスに映る空の青 | trackback(0) | comment(0) |
放置しっぱなしでごめんなさい。毎日拍手してくれる人有難う御座いますー。
なんかこう精神的に荒れてて文章書く気にならなくて。うぉー。がんばります。ちょこちょこ更新できたらいいんですけども。鋭意努力しますー。
今遊戯王にハマってますー。文庫本買った!
アニメは初代は全部観てDMの16話くらいまで観ました。先は長いですね…; 王様と社長が好きです。風間君の棒読みにも慣れてきました。くせになるね!
空青…進むかな…;
ではでは。
日記 | trackback(0) | comment(0) |
(創作シリーズ:BL。知らない人や分からない人はご注意。)
浅見がなんだかお気楽な男子――斉藤と言ったか――に連れられていくのを見た。あいつのことはよく知らないが、浅見と仲が良いのなら…浅見は、話してしまうかもしれない、と思った。
浅見は気が動転していたからまだしも、冷静な状態の人間がこの話を聞くとなれば、絶対、何かしら気付くだろう。しかも、斉藤は見るからにそういうことに鋭そうだ。
俺の話の矛盾点。
気付いていないのは、きっと浅見だけだ。
浅見のことは、前から知っていた。興味があった。ただ、それだけのこと。この興味を、この気持ちを、何と呼ぶのかは分からない。
友達になりたいと思ったわけじゃ、なかった。俺のこの冷めた性質から言えば、必要以上に他人と馴れ合うのは好まないからだ。俺は、レオが居ればそれでよかったのだから。
だからこそ、この、気持ちが分からない。よくも知らない他人に執着している、今の自分が。よくわからないから、近づこうと思った。もっと知って、もっと執着して、そして。
――それで傷ついたとしても、俺はきっと惜しまないと思うから。
そんなことを考えながら、うとうとと、俺はまどろみの中へ落ちていった。
………。
「高木さん、ちょっといい?」
やっぱりと言うか、胡散臭い笑顔を貼り付けたその人物に、俺は呼び止められた。誘導されるままに、屋上への階段を上がる。何を聞かれるか、何を言われるかってのは、大体の見当がついていた。
怖くは無かった。
ただ、壊されたくなかった。
まだ知らないものを、知る前に壊されるのだけは、イヤだった。
屋上の扉が開く。開いた瞬間、勢いの良い風が俺と斉藤を揺さぶった。良い風だねぇ、などと笑いながら、斉藤は伸びをした。
屋上の扉を閉める。
「さぁて、早速だけど、本題に入ろうか。昼休みって言ってもそんなに時間は無いだろう?」
頷く。
「陸から話はきいてる。訳があって女装してるってのも、わかった。けどね、ちょっと、気になることがあって」
「わかってる」
わざと地声を出して見せる。正体を知ってる人間を相手に、女声を使うのも気が引ける。今ばかりは、演技もほどいた。
「俺の話に矛盾でもあったんだろう?」
言って、笑って見せた。余裕ぶって見せた。
本当は、…――余裕なんか、何も無いくせに。
〈第七番へ〉
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