2007/03/25 (Sun) ガラスに映る空の青 1

(創作シリーズ:BL。苦手な人・解んない人は見ないようにー。)


 彼女…否、『彼』は妙に神妙な面持ちで言ってのけた。
「付き合うっても…そうだな、一週間でいい。一週間だけ、フリをしてくれればいい」
「……フリ?」
「そっ。一週間やりゃ十分だろ。お前弱そうだけど…ま、なんとかなるか。丁度いいしな」
「いやあの、さっぱり状況が飲み込めないのですが…。」
 そうなのだ。彼女…、否、彼、高木零緒(れお)は、さっきとは打って変わって男らしい口調になっていた。未だに信じられないのだが、高木零緒はどうやら男であるらしい。
 さらさらの茶色い長い髪、大きな瞳、白い肌、綺麗な顔立ち。少女と言ってもいいくらい華奢な体。信じられないと言うか、信じたくない。あぁ、この姿を知らなかった頃の純粋な自分が恨めしい。
「なんだよ、じゃぁまた脱ぐか? なんなら下も…」
「いえ、結構です」
 見たくない。この可愛い顔が男だなんて。
「…で、どうしてこんなことしなきゃならないんだ? 女装趣味?」
「なっ、バカ! ちがうっての!」
 ぱこん、と乾いた音がしたと思ったら、頭を殴られていたらしい。結構痛い。
 レオは若干苛立ったような表情を隠しもせず、続けた。
「ちょっと…事情があるんだよ。お前には関係ない」
 そして、ふいと目を逸らした。…むぅ。これはちょっと腹立つぞ。
「関係ないなら巻き込むな。その事情とやらを話してくれないなら、協力なんてしない」
「なっ…」
 僕は立ち上がり、歩き出した。これは割りと本気だ。まだ意味の解らないまま何かに巻き込まれるのは、いくらなんでも拒否せざるを得ない。僕のその態度で慌てたように、レオは上ずった声で言いながら追いかけてきた。
「わかった! わかったよ! 話すから、悪かった」
「本当だな?」
「本当だって!」
そして再び腕を引かれ、手近なベンチに座らされた。そして、当然のようにちょこんと隣にレオが座る。公園内は夕方だからか子供達の声が遠くに聞こえたが、少なくともこの辺りには人気が無いように感じられた。
 やがて、レオがウィッグ――どうやら、茶色の長い髪はウィッグだったらしい。女装だと考えれば、それも当然か――を取り外し、それを横に置いた。ウィッグを取ると、レオは茶髪のショートと言ったところか。これでも、女だといわれれば女に見えなくも無い。
 そして、レオはぽつりぽつりと話し始めた。


〈第二番へ〉
 

***
はい。なんかやっぱり完璧シリアスは無理でした…。ちくしょうめ。
レオを男か女かで悩んで男に。そんで、序奏を書いた時点で決めてた設定をがらりと変えて…まぁ、全然違う話になったわけですが。最初に考えてた話はドロドロでした。でもなんかドロドロはちょっとなぁ、と思い大幅に変更して今に至る。
序奏だけ読むとめちゃくちゃシリアス、第一番まで読むと偉いコミカルなストーリーとなっております(笑)
設定上ちょっと危ない(笑)のでBL指定で。BLが苦手な方及び知らない方はご覧になりませんよう〜。

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